~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

 ネロはそのまま後方に吹き飛び、背中から地面に激突する。同時に麟紅は立ち上がり、ネロを見据えた。

「ずいぶん自意識過剰じゃねえか。ご立派なことだ……。そんなに見てえなら見せてやるよ……」

 閉じた左眼に、右手を当てる。

「帝(みかど)!!」

“うむ”

 重く低い声で麟紅が叫ぶと、それに答えるように、より重く低い声が“麟紅の頭の中だけに”響いた。

“今宵は私は出番無く終わると思っていたが”

「バッカ野郎。お前がいねえと始まんねえよ」

 ふ、と頭の中に笑い声が聞こえた。

「行くぞ……帝の竜」

 まさにその瞬間。



 ――闇が、砕けた。