ネロはそのまま後方に吹き飛び、背中から地面に激突する。同時に麟紅は立ち上がり、ネロを見据えた。
「ずいぶん自意識過剰じゃねえか。ご立派なことだ……。そんなに見てえなら見せてやるよ……」
閉じた左眼に、右手を当てる。
「帝(みかど)!!」
“うむ”
重く低い声で麟紅が叫ぶと、それに答えるように、より重く低い声が“麟紅の頭の中だけに”響いた。
“今宵は私は出番無く終わると思っていたが”
「バッカ野郎。お前がいねえと始まんねえよ」
ふ、と頭の中に笑い声が聞こえた。
「行くぞ……帝の竜」
まさにその瞬間。
――闇が、砕けた。
「ずいぶん自意識過剰じゃねえか。ご立派なことだ……。そんなに見てえなら見せてやるよ……」
閉じた左眼に、右手を当てる。
「帝(みかど)!!」
“うむ”
重く低い声で麟紅が叫ぶと、それに答えるように、より重く低い声が“麟紅の頭の中だけに”響いた。
“今宵は私は出番無く終わると思っていたが”
「バッカ野郎。お前がいねえと始まんねえよ」
ふ、と頭の中に笑い声が聞こえた。
「行くぞ……帝の竜」
まさにその瞬間。
――闇が、砕けた。

