…………え?





桐谷…………涼?


眼鏡を私にかけてくれた彼は桐谷涼だった。


『そうか』



彼は私の目がはっきり見えるようになったことを確認すると、後ろを向き私から離れていく。


「あっ…待って!」


私はとっさに桐谷涼の制服の裾を掴んでいた。