そう言うと彼は制服のポケットから眼鏡らしきものを取り出し、私にかけた。


あ…視界がはっきり見えるようになった。



『見えるようになったか』


「はいっ…!!本当にありがとうございます…!!」


そう言い、私は顔を上げて彼の顔を見た。