「やっ…やめてください!」 私も声を頑張ってだすものの聞いてきれない。 他の生徒達は入学式がそろそろ始まるせいか、関わりたくないのか知らないが皆見て見ぬふりをする。 大嫌いな不良に腕を強く掴まれて、泣きそうになってしまいながら反抗するが男の力に勝てるわけがない。 ……もう嫌だよ… 『おい、お前等邪魔』 突然低い男の声が聞こえた。