雅臣は桜の木を見上げた


『きっと礼奈さんは、この桜としてずっと…ずっと翠さんを見守っていますよ。たとえ何があってたとしても、ずっと。』


『…はい。』





翠も桜を見上げた


風に枝がなびきサワサワと音を立てていた


桜の紅紫色が太陽に反射して紅色をよりいっそう濃くした






礼奈様…私を見守っていて下さい



例え、私が誤った判断をしたとしても…