ふっと雅臣は微笑んだ


『私が出来る事は何でも言って下さい。これでも、一応は東の神巫ですから。』

『ありがとうございます。雅臣様。』





『知っているかい?この桜…この桜は、礼奈さんが植えた物で、苗木からここまで立派に育てたものなのですよ。』

『そうだったんですか。』



『礼奈さんみたいに強く優しい色の桜だと思わないですか?彼女はたとえ自分の未来が変えられないと分かっていても、後悔はしていないはずだ。自分より民を助ける…立派な神巫だった。』





確かに礼奈はそうゆう人だった



『はい。』