そして礼奈は土砂に飲み込まれた 同時刻、翠は別の現場にいた 自然に瞳から涙がこぼれた それでも一生懸命民を助けていた 『ここも危険です!早く都の方へ移動してください!』 右手で都の方角を指差し 左手からは神力を放出して一山を支えていた 左手が山を支えている為、わずかに震えていた 翠は涙を零すまいと唇を強く噛んだ 『未来は変えられないのね…』