「彩名!おい!どうしたんだよっ!」



彩名は俊に力強く揺さぶられても全く起きる気配はない



「佐藤。大丈夫だ。」


「どうして、大丈夫って分かるんだよ!医者じゃあるまいし!」


「落ち着け!!」


浩一が珍しく大声を出した



「彩名は覚醒に入っただけだ。」



「か…くせい…?意味わかんねーよ。何なんだよ。一体…」



その時




バシュッ





風を切り裂いて晶が現れた



晶は軽く息を切らせていた



「はぁはぁ。今、視たから~遅くなっちゃった~!ごめんねぇ~。」



俊は一瞬何が起こったのかが全く解らなかった