そうこうしてる間に
お昼休み
俊はいつもの様に購買へと向かった
「彩名、食べよ!」
「うん。さおり!ちょっと待ってて!」
カバンから荷物を取り出し俊を追った
教室を出るとすぐ前に俊が歩いていた
「俊!」
「あ、彩名。何?」
「これっ!!」
手に持っていた荷物を手渡した
荷物は
弁当箱と
俊のいつも飲んでいる
スポーツドリンクのペットボトルだった
「じゃあね!」
手渡すと真っ直ぐに教室へと戻った
「弁当…とペットボトル…もしかして!」
俊は慌てて
ペットボトルを見た
そこには
[私も好きだからね]
綺麗な字で書かれてあった
落ち着け!
落ち着け!オレ!!
でも、顔が自然とにやけてくる
オレって世界一の幸せ者かも…


