彩名の翔けた場所は民家からだいぶ離れた小さな公園だった





「咲いてる…。」



彩名が呟いた瞳の先には






満開の桜があった






そうこの桜は礼奈が千年前に植樹したものだった






桜の花びらがひらりまたひらりと散っていた