浩一の祝詞の声は届かず水の動く音しかもう聞こえなかった ゆっくりとゆっくりと身体が湖の底へと沈んでゆく 身体はまるで雲のベッドで眠っているかの様に心地よかった 暫くして、とうとう月の光すら届かなくなってしまった 真っ暗闇になった そして 凛は眠る様に瞼を閉じた