もう朽ち果てて地球へと還っているのだわ でも…アレは無事ね よかった 晶は両手から発する力をよりいっそう強める 沼の水が何かに押し出され、泥が噴水の様に噴出して水が濁り出した 全ての水が濁った頃、それは千年の時を越えて顔を見せた ポチャン それは水面から晶の手へと渡る 「おかえり。」 それは凛の持っていた水晶の勾玉だった 既に紐は大地へと還っていたが、勾玉は原形を留めており磨けばまた透き通る程美しく輝き出すはずだ