そしてタバコを取り出し、火を点けた


昨日とは打って変わり雲一つない晴天だった

煙が風に流され天高く上っていく



「晶?視てるんだろう?学校来いよ。」

浩一は天に向かって話し掛けた




すると


さっきまで天に向かっていたタバコの煙りが形を作り出した



〔夕方までまってて〕




「待てないんだ。君に会いたい。今、すぐに。」

浩一は静かに目を閉じた




バシュッ




ゆっくり目を開くと優しい眼差しの晶が目の前にいた



「わがままね。」




「君の方が昔からわがままだとは思うがな?」