ボーっとした頭で目をゆっくりと開く


すぐ傍には浩一のいつもの優しい笑顔





「おかえり。晶。」


「ただいま。浩一。」

浩一は晶の頬に伝う涙を人差し指で拭った

その動作で晶は自分が涙を流していた事に気が付いた




「ごめんね、浩一。」






「なにも謝る事はないじゃないか。」






起き上がり隣を見ると彩名の手を握り心配そうに見ている俊がいた