「た…田村華…」
「先輩、ハナって名前なんですか!?本当に『花』なんですね!!」

ノエルは笑った。
長いまつげがよく目立つ。


私の名前を知らなかったのなら…
なおさらなんで…??


考えれば考えるほど訳わからなくなって、もう考えるのはやめにした。

私が困惑している間、ノエルはずっと横でニコニコしてた。



この時私はもう、最初は無視までしたノエルがあまり気にならなくなっていた。

噂通りの子じゃない気がするんだけど……