「先輩は『花』ですよね??」

一輪の花を差し出して、彼は言った。



「………」

私はどうしても返事をする気になれなかった。



だって、彼とは初対面。
それに彼、中村ノエルは、噂ではスッゴいナルシスト。

私はナルシストは嫌いだ。


だから私は返事をせずに、その場から逃げ出した。