きょとんと首を傾げて郁を見る透 郁は真っ直ぐな瞳になにかを躊躇しているようだった 「だって…ここ…」 「うん」 「…てか中はいれよ」 「?う、うん」 透は郁の様子に違和感も感じながらもリビングのソファーに座る 「ここさ…あの……」 「…郁くん?変だよ?」 「っぁ~っ!」 何かをふっきたのか大声で叫んだ郁 透はビクッと肩を振るわせる 「あ…ごめん…ここさ…俺らの新居にしたいんだよな…」 「新居?……え」 「一応俺らはイギリスの高校に通ってるけど何度かしかいかないだろ?」