「知らなかったのセツだけだぜ」

「なんでみんな教えてくれないかな」

むくれてる私を見てクスクス笑うハルちゃん

今日はスーツ姿でいつもより大人っぽくて迎えにきてくれたときちょっとドキドキしてしまった

「おばさんは話そうとしたけど、いつもセツが聞いてなかったっていってたぞ」

なんとなく、心あたりがあるから何もいえない

「なんか考え事して聞いてなかったんじゃない」

「うん、あの頃はいつもハルちゃんのことで悩んでて……って、いやあのなんでもない」

真っ赤な顔をしてオロオロする私を見て

ハルちゃんはまたクスクスと笑ってた

「あ、俺まだセツの話聞いてないけど」

「え?」

そう実は私、まだハルちゃんに気持ち伝えていないのです

だって、伝えようとすると必ず邪魔が入るんだもん