「ハルちゃん、怪我してる」

俺の頬にハンカチをあてながらそういうセツ

「心配かけて悪かった……けど、お前むちゃしすぎ。河本たち押しのけるは弟子蹴飛ばすわ。そのうえ、夏木さんの家に乗り込んでったんだろ?」

「え?なんでわかるの」

「ここに夏木さんと晃がいたらわかるって」

「あ、そっか」

とか、とぼけたこといってやがる

まったくいつもむちゃばっかりしやがって

俺の心臓いくつあっても足りないぜ

でも……

「ありがとう」

そういって、セツをそっと抱きしめた