子供のころはハルちゃんがそばにいるのが当たり前で

いつかハルちゃんのお嫁さんになるんだと信じていた

けれど

一つ年上のハルちゃんは中学に上がると変わってしまった

小学生の私なんかの相手をしてくれなくなり

髪なんか染めちゃって

口数も減った





でもね、やっぱりハルちゃんは優しくて

学校帰りに転んで足をくじいた私を見て

おぶって帰ってくれたんだ

『部活サボるんじゃなかったぜ。こんな重いの拾うことなるんなら』

なんて憎まれ口いってたけど

私知ってるんだ

口は悪いけど

ハルちゃんはとっても優しいんだって