そのことが縁で夏木さんは私たちを見かけると声をかけてくれるようになった

おかげで中学の友達にビックリされて変な噂を広められてしまった

私が実はヤクザの娘だとか、実は裏番でかなり悪いことをしているとか

そんな噂を真に受けたクラスメートに話しかけたら逃げられてしまったり

本当にあのころはまいったまいった



なんてことはいいのだ

そんなことよりハルちゃん!

「夏木さん、ハルちゃんを助けてお願い」

「え、遥斗になにかあったのか?」

「うん、お願いします。ヤクザの親分さんにあわせてください!」

「え!?」