「なんだよ、盗み聞きしたのかよ。」


私のことを睨みながらケーキ男がいった。 


うわぁ、こ、怖い。顔が整った人が怒ると怖いって言うけどホントだね。


「まぁまぁ。正吾、そんなに怒んないでよ。彼女泣いちゃいそうだよ。」 


ありがとう、草食さん。でも謝らないとね。


「すみません。お客さまの様子が気になったもので。」 


「いや、俺も悪かったから。」 


うそ、謝ってきたよ。意外。