玉ちゃんは来てくれた。
『急にごめん。…………優樹なぁ、隼人と付き合ってる。』
妬いてくれる?
期待はしない。
玉ちゃんは彼女いるし。
『知ってる。』
『へっ?』
なんで?
『隼人にきいた。』
『そっかぁ。』
『あいつ、やな奴だ。俺がさぁ、優樹菜に未練ありありなの知ってて言ってきたんだとおもう。』
玉ちゃん、
未練って言った?
玉ちゃんは続ける。
『けど、あいつ性格と顔いいし。優樹菜、幸せになれ。』
なんでかな?
涙が溢れてくる。
『玉…ちゃん、…な‥んでぇ?』
優樹の言葉は途切れ途切れでちゃんと聞こえる?
『優樹は玉ちゃんが…す「言うな!」
玉ちゃんは優樹の声をさえぎった。
『なん‥でぇ?
ずっとまってたんやで。優樹は隼人のこと…すきぢゃない。』
玉ちゃん。
玉ちゃん。
なぁ。
『ちょっと、俺等遅すぎたな。』
玉ちゃんは優樹を優しく抱きしめてくれる。
『玉ちゃんが、彼女…つくるからだよ"ぉ"。』
『彼女?いるわけねぇぢゃん。俺が好きなのは「だめ。なんやろ?」
「そこから先言ったら、あかんのやろ?」
なんでかな?
なんで両想いやのに、
上手くいかんのかな?
こんなに愛し合ってるのに。

