はぁ、はぁ。


理夢どこ行った?教室とか中庭とか色々探しまくったけどどこにも居ない。


もしかして家帰ったとか?でも、教室行った時は鞄があったから、それはないと思う、、、。


「おぉ!涼じゃん!なにしてんだよ?」

「雄。あぁ、あのちょっと人探しててな。」

はやく探しに行きたかったけど、焦ってるって思われたくなかったから、普通に喋った。

「誰?なんなら俺も探すけど・・・」

「理夢なんだけど、いいよ。自分で探せる。ありがとな。」

「理夢ちゃん?俺見たよ?えっと、窓から見える非常階段あんだろ?そこで座ってた。」



そう聞いた瞬間、俺は走り出してた。


理夢のことになると、他のことが考えらんなくなる。


こんなにも、理夢が大事なんだ。


傷つけてばっかりだけど、この気持ちは恋なんだって分かってる。


でも、素直になるには相当な勇気がいるんだ。