はぁ・・・俺最悪だ。

無理矢理理夢と契約しちまった。


でもこうでもしないと一生理夢に目も合わせてもらえないままだから、思い切っての行動だった。
決して軽い気持ちでした訳じゃないんだ。

でも、今俺の目の前にいる理夢は訳が分からないって顔してる。

まぁ、想定内だったけど。



「あ、あの、どうしてあたしが涼くんの主人なんですか?」

オドオドしながら聞いてくる。

でも、そんな姿も可愛いなんて思う俺はやっぱり最悪なのかもしれない。

「なんでって、俺がそうしたかったからに決まってるじゃん?」

そう言ってメチャメチャ後悔する俺。

もっと素直に言いたいのに、なんでか伝えたいことがいえなくなって上から目線になってしまう。
でも、まだましになったほうだ。
ちょっと前なんか言いたいことと真逆の事を言っていっつも理夢を傷つけていた。

そういう度に笑顔で
「そうですね。」
って言う理夢をみて、なにがそうですね。だよって、なんで怒らないんだよっていっつも胸が痛くなった。


「な、なんでそうしたかったんですか?あ、あたしが嫌いなのに、なんでですか?」

「嫌いなんかじゃねーよ。べつに。」

「え?」

「だから!!別に嫌いな訳じゃね~っていってんの!分かった?」

「は、はい。じゃ、じゃあなんであたしにブスって言うんですか?」

「あ?」

あんまり聞かれたくなかったから、ちょっと恐い声を出しただけだったんだけど、理夢は恐がって教室から出て行ってしまった。

あ~あぁ・・・しまった。

恐がらせたら意味ねぇじゃん。

俺の馬鹿野郎