「はぁ~・・・もういいですよ。どうせ先生のことだから、ウチらのことなんてすぐ忘れたんでしょ!」

「はぁ!?んなワケねーだろ。大事な生徒のことすぐ忘れるワケねーっつの。」

「だってアタシのこと忘れてるじゃん!」

「それはもう10年も前の話だし・・・・・・おまえ、影薄かったんじゃねーの?」

「な、なによぉ!先生、アタシのこと3日に1回は呼んでくれてたもん!」

「そりゃなんか用があったんだろ!?」

なぜか言い争いを始めちゃった、アタシたち。

先生もこーゆうとこは変わんないなぁ・・・・・・。


「オホン。」


校長先生、わざとらしい咳ありがとうございます。

ようやく冷静になったアタシたちは、ものすごーく居心地が悪かった。

「・・・・・・とりあえず、用はそれだけですので。木山先生は会議室へ。高橋先生も付き添ってあげてください。」