覇王は巨剣を振り上げ、高らかに叫んだ。
 
「たとえ、不死身でなかろうと貴様らに勝ち目は無いんだ!!」
 
ザッザッザ……
 
背後から聞こえる二つの足音。
 
俺が振り返ると、そこには見知らぬ男の子を引きつれた源内がいた。
 
「お父さん……」
 
男の子の口から小さくつぶやかれた言葉が、しばらく俺の頭の中で何度も繰り返された――