グゥオォッ!!
 
煙をかいくぐって、覇王が猛スピードで飛び出してきた。
 
黒一色の装備を携え、覇王は冷徹な表情を浮かべている。
 
「さぁ、まずは君から狩ってやろう!!友達のもとへ行くがいいさ!!」
 
狙われたのは、望月。
 
足の怪我が響いているのか……
 
望月は、鋼の巨剣のエリアギリギリの距離でしか覇王から離れられていない。