隆盛は寝転がる幸村を、そっと背に担ぎ、振動を起こさないようにゆっくり立ち上がった。 俺と望月も、まだ完治はしていないが、なんとか立ち上がることはできた。 これで先に進むことができる。 この城の頂、天守閣へと――