カツンッ……
 
カツンッ……
 
足音は、もうそこまで近づいてきている。
 
「かろうじて動けるのは俺だけか……」
 
「源内、無茶はよせ……」 

クナイを手に取り、俺は階段を上り終える瞬間を狙った。
 
カツンッ……
 
カツンッ……