「もともこもない話は、止めようぜ?」
 
「源内の言う通りさ。ヒントが少ない今は動き続けないとね?」
 
源内と孫市は、時折チラチラとまわりを見渡しながら俺の前を進んで行く。
 
時刻はまだ夜に差し掛かったばかり。
 
闇に紛れて、闇雲のアジトに近づいている。