「大久保さん、外へ!」
 
「分かりました!」
 
大久保を先に行かせ、俺は足音のする方向に槍を構えた。
 
長い廊下の向こうに、真っ黒な固まりが見える。
 
それは、三人の黒装束を着た人間達。