俺が目を開くと、そこには顔を押さえる男。
 
男を避け、俺は町に逃げ込むことができた。
 
「幸村……無事か?」
 
「やっぱりお前か。源内」 

隆盛と一緒に立っていたのは、源内だった。
 
手には何やら黒くて丸いものを持っている。