現代戦国時代

「ほぅ……なかなか飲み込みが早いですな?」
 
「臨海さん」
 
臨海は木陰から俺の様子を見ていたようだ。
 
すっと木の裏から出てきて、にこりと笑った。
 
「隆盛殿も練習熱心ですが幸村殿のもたいしたものだ。しかし、この上達ぶりは……恐らくスキルの影響でしょうな?」
 
「スキル?」
 
俺はここであることを思い出した。
 
特殊スキル、槍の心得が俺にはあることを。