現代戦国時代

軽く木が削れる。
 
さっきよりは良い感じだ。 

「よくなりましたね。槍は柄が長い分、範囲の広い攻撃ができますから……しっかり扱いをこちらで学んでください」
 
臨海はそう言って、どこかへ行こうとする。
 
「あっ!あの隆盛は?」
 
「隆盛殿ですか?隆盛殿はかなり熟達していますよ。幸村殿も負けないように」 

ささやかなエールを送り、臨海は広場を去っていった。