全ての発端は約一週間前。
俺の18歳の誕生日のことだ。


…18の誕生日ゴトキで喜ばなくなったのは、俺が冷めているからか?

まぁ誕生日といっても、俺は普段と変わらない生活を送るんだけどな。


そんなコトを考えながら、俺は幼なじみの「白月(しらつき)さゆり」と、通っている東野原高校から下校していた。


実は俺には家族が居ない。
物心ついた時には白月家に世話になっていた。

さゆりとは、兄弟というより双子のような間柄だ。

それでいて幼なじみ…

まるで恋愛ドラマのマンネリ化した設定のようだ。


学校では「あの二人、付き合ってるんじゃないの?」と噂も立っている。

付き合うも何も、一緒に住んでいるんだから仕方無いだろうが!


まったく…