ふいに俺の視界を遮る影。

「お疲れ様です。
ウノサス、やりましたね!」

「全く…
お前は大した奴だよ!」

「フ…
流石だ、と言っておこう」

「魔神。
友として、誇りに思う」


妖神ディノウン。

鬼神ルシヴァナ。

獄神リ・シュウ。

武神剣聖・透徹。


「ありがとう…
お前達が居なければ、俺はここまで来られなかった。

…それは良しとして。
誰か、起こしてくれない?」

一同は大爆笑。

「そりゃ、野暮ってモンだろ?
勝利者の特権ってヤツだ。
なァ、龍よぉ?」

「………知らん」

やれやれ。

この二人の相変わらずの犬猿の仲は、これからも続くだろうな。


「手を貸しますよ」

俺はディノウンに手を引いてもらって、ラシスに抱き着かれたまま上体を起こした。


「??
ねぇ、ウノサス!
あれは!?」

蜂姫がファビスの居た場所に何かを見つけ、そこに向かって走って行った。

そこはファビスの巨体によって、既に荒野と化していたのだが…

そこに何かがあるようだ。