「ヴィマナディアが…
神界の切り札?」


確かにヴィマナディアには、世界の境界を破って突き進む力はあるが…

ただ、それだけでは切り札とは言えないと思う。

もしかしてゼストは、ヴィマナディアに秘められた能力か何かを知っているのか?


『ウノサス、俺をヴィマナディアに乗せてくれ』

「あ、ああ…」

俺はゼストを連れて、上空に待機しているヴィマナディアへと飛んだ。

そして甲板に降りた俺を出迎えてくれた仲間達に、今の状況とゼストの語った真実を手短に説明する。


「ふむ…
それが事実だったとは、ワシも知らんかったのう」

白楼斎はアゴに手を添えて、しげしげとゼストを見つめた。

「いずれにせよ、状況は思わしく無いようですね…」

ディノウンが見据える彼方…

そこでは既に頭部を手に掴み、首に乗せようとしているファビスの姿があった。

ファビスの復活は、もう止められない。

なら、俺達がやるべきことは…
奴を倒すことしか残されていないのだ。


「行くぜ………
今度こそ…

今度こそ最後の戦いだ!」