神々が異変に気付いた時には、既に負の感情が世界を満たし尽くしていた。

このままでは神界にも黒い感情が津波のように押し寄せ、やがては飲み込まれる…


神々は協力し、混沌世界を隔離するための障壁を作った。

それは同時に、あの神を封印することにもなる。

黒い感情の根源とは言え、同胞を封印することは神々にとって苦渋の選択だったが…


ついに神々は断腸の思いで、その怨念ごと世界を封印した…



『とか何とかいう話だがな…
いずれにせよ、俺を隔離するのが目的だったのは明らかだ。
神界の奴らは自分達の都合の良いように解釈しているだけだ。

楽園を築こうと必死になった俺を見殺しにし、その障壁の外に新たな世界を築いた…
それが解放界とは、よく言ったものだよ。

怨念から解放された世界だから解放界…

俺と、俺の憎しみを封印したから封印界…

フフフ…
アッハッハッハッハ!!
滑稽だ!

全ては神々によって書かれた、自分達の過去の過ちをチャラにするための良く出来たシナリオだよ!

お前らは、まんまと一杯食わされてたんだよ!』