「そうじゃ。
神の戦艦であり、古来より神界に伝わる遺産…
その名も
『ヴィマナディア』じゃ!」

「ヴィマナディア…」


雲間から全体を現したヴィマナディアは、俺が想像していたより遥かにデカい!


ズシャアアアアッ!


俺達の前で座礁…
いや、豪快に着陸したヴィマナディア。

その衝撃は、辺り一帯を揺るがした。

「おいおい、ジジイ。
こんな骨董品で、本当に大丈夫なのかよ?」

「ルシヴァナ、今はコイツを使うしか無さそうだぜ」

「ウノサスの言う通りじゃ。
さ、封印界へ攻め込む決心が着いたら乗るがよかろうて」

俺は無言で頷き、ヴィマナディアに乗り込んだ。

俺に続いて皆が船に乗り、ここに全ての準備が整った!

「行くぜ!
全ての決着をつけるために…

封印界に向けて出航!
ヴィマナディアで突撃する!」


ユラリ…


空飛ぶ神の船はゆっくりと地を離れ、気味悪いマーブル状の渦を巻く空へと飛び込んで行く…


その船先の衝角に立ち、俺は今までの戦い…
そしてさゆりと過ごした日々を振り返った。

(さゆり…
俺達の最後の戦いを見守っていてくれ!)


〜転の章・完〜