俺の身体は、翼と尾のある鎧を纏ったような姿に変化し、夕日を受けて赤みを帯びた銀色の光沢を放っている………


俺は………
銀色の…魔神…!!


俺の変貌を目の当たりにした凶は、姿が変わった俺を見て後ずさりした。

「バ…バカな…
魔神が………
あの魔神が…!
魔神ウノサスがっ!!
な、なぜ解放界に居るっ!?」

こいつの異常な怯え方を見る限り、魔神というのは凶に相当恐れられているようだ。


だが俺は………

(身体が……動かない?)


戸惑う俺の様子を見ていたディノウンが言った。

「ウノサス。
君の身体が何故動かないのか…
それは、まだ君が『自分は人間だ』と思っているからですよ。

我々『神』は、人間とは身体の構造が全く違います。
翼や尾を見れば分かりますね?

人間の常識を捨てて下さい。
その翼は、空を翔けるためだけのものでは無いのです」


翼は飛ぶためのものでは無い?


じゃあ………?
分からない。

どうすれば良いんだ?