やっと意味を理解できた。

「ていっ!」


スチャ


俺はサーフボードに立つスタイルで、神雷萬衝に飛び乗った。

そして、

「破天虹、砕鋼峰!」

腕を左右に広げて叫ぶと、右腕の手甲から砕鋼峰が、左腕から破天虹が展開された!


最後に、

「縁想海!」

尾の先から刃を出そうと思ったが、肝心の刃の元となる物が無い…

「仕方が無い。
変則三刀流で行くぜ!」

俺と透徹は押し寄せる触手の荒波に乗るように、軽快なライディングでシントに迫る!


ズビャスゥィィン!


…便利だ。

パドリングの必要が無い波乗りってのは。


そして、あと少しでシントの懐に入り込むという時、透徹が叫んだ。

『魔神、飛べ!』

は?

「え、え?
何で!?
今から奴にトドメを刺すんじゃないのか?」

『いいから早く飛べ!』

仕方が無い。

俺は腰を屈め、スケボーのジャンプの要領で神雷萬衝から飛び上がった。