奴のパワーとスピードは、確かに魔神のそれを上回っていた。


だが、今…


爆魔神天となった俺は、いかに超神化というものが凄まじいものなのか理解した…

俺にはシントの動きが、スローモーションのように見えていたからだ!


(これが超神化、か!)


俺は難無くシントの速攻を避けることができた。

「魔神、私を使え!」

透徹が俺の側に来て、

「行くぞ、武神転身…
爆神剣・神雷萬衝
(ばくしんけん・しんらばんしょう)!!」

そうか!
他の皆の武器がパワーアップしているのに、俺の武器だけが以前と変わっていなのは…

武神となった透徹自身が、爆魔神天としての俺の新たな武器だったからだ!


ザシャルォオッ!


透徹が巨大な水晶の大剣に変形した!

「これが俺の、新たな剣…」

「手に取れ、魔神」

柄を握り、剣先をシントへ向けて構えると、


スバシュバシュッ!


更に刀身が展開して、枝のような突起が出現。

不動明王の持っている『七支刀(しちしとう)』のような形状になった!


「爆魔剣・神雷萬衝…

行くぞ!
これでケリをつける!!」