「また会ったな、お前達!」

俺はディノウン、ルシヴァナ、リ・シュウを順番に見つめ、皆の無事を確認した。


「お前ら…
あまり俺をコキ使うなよ。
いくら超神化が必要になったからといって、神帝の俺をパシらせるな。

…ところで、もう一人を忘れてないか?」


神帝が俺達の後ろを指差す。

「紹介しよう…
新たな『神』だ。
その名は『武神剣聖
(ぶじんけんせい)』!」

「武神剣聖………?」


振り返った俺の目に映ったのは、透き通る身体を持つ、俺がよく知っている誇り高き剣士!

「透徹!!」


シャルン…


返事の代わりに、頭の脇から垂れ下がるイヤリングに似た装飾が、風になびいて清らかな音を立てた。

「武神剣聖・透徹…
神となりて帰って来た。
改めてよろしく頼む」

「あぁ、こちらこそな!」



『超神化だと!?
そんな切り札があったとは予想外だった…
って言うか、微妙にボクの存在忘れてない?

まぁ良いや。
何度やっても同じ結果だってコト、教えてあげるよ!」


シントが猛スピードで、俺に迫り来る!