いくら魔神の俺でも、稲妻の直撃を受ければタダでは済まない!

「ならば!!
俺は更に燃える!
オーバーイグニッション!!」


揺らめく炎の周りの空気が歪んで見えるように…

神の炎は空間を歪ませる!


ボウワゥギュォオオオッ!!


「防げ!!」


ヂュイゥオオオッ!!


「ずおっ!!」

目の前で激しいスパーク…いや、むしろ爆発に近い光と音と衝撃!

顔の前で腕を交差させていたが、それでもフッ飛ばされそうなプレッシャーだ…

まだ両腕がジンジンと痺れている。


「く、なんて威力だ…
これを何度も受けたら、いくら俺でも身が持たない。

くそ!
ディノウン達、どこに行ったんだ?
俺一人では荷が重いぜ…」

更に追い打ちをかけるように、急激な疲労が…

凶結界の影響と、さっきの加熱が身体に負担を掛けたか…

「う………っ!?」


ガシッ!


力が抜け、落ちそうになった俺の腕を誰かが掴んだ。