電気が消えた暗い部屋。 ふたりぶんの体重がかかって、ベッドが音を鳴らした。 その音にもビクッと反応してしまう私。 ベッドの上で向かいあう。 「…………大丈夫?」 爽の手が髪を梳く。 「怖いんだったら、無理にしなくてもいいから……言えよ?」 なんか、こんなときまで優しいってすごい。 私は爽の首に腕をまわして、引き寄せて、くちづけた。 ………いつもはこんなこと、しない。 爽が驚いてるのが気配でわかった。