続きの俺様!何様?執事サマ!?






背中をむけて私から離れていく爽の服のすそをつかんだ。



爽が振りかえる。





「……どうした?」





傷つけたはずなのに、爽は笑ってくれて。




その優しさに涙があふれた。








爽は、堰をきったように泣く私を見つける。




「……愛」

「…ち…がうのっ」

「なにが?」

「……爽…ッだいすき…」




私の頬の涙をぬぐってくれる爽の手は、いつもどおり、優しい。







「……わたし…わがまま…ごめんなさ…っ」







爽が、すき。







だから








「……でも…行っちゃやだ…」








そばにいて。