逃げようと思ったけど、ハエバルの手がそれを阻む。 「……愛さん、俺のこと嫌いですよね?」 もっともっと、近くなって。 目の前で動く綺麗な唇に目がいく。 それに気がついたようにハエバルは笑った。 「―――でも俺は、好きですよ」 次の瞬間、ハエバルとの距離は、0になった。