そのまま無言で歩いているうちにコンビニについた。
駐車場にひとつ車が停まっていて、まわりに数人の人が集まって騒いでいる。
その声の大きさに、私は顔をしかめた。
「………うるさいですね」
ハエバルがつぶやいて、コンビニに入ろうとした、その瞬間。
「あっれー?南風原くーん?」
ハエバルを呼ぶ声。
声のした方向を向くと、さっきの人達のなかからひとりの女の人が出てきた。
スラッとした体型の、きれいなお姉さん。
年齢は20歳前後ぐらいだろう。メイクが濃くて素顔はわからないけど。
そんなお姉さんが、ハエバルを呼んでいた。


