沈黙がおちて。 ハエバルは歩き出した。 私を追い抜かして、どんどん先へ。 その背中を追いかけた。 「ハエバル」 「……………」 「ねえ」 「……………」 「ねえって」 「………うるさいです」 ふりむいて、私を見つめる。 月の光で、ハエバルの表情がわかる。 「愛さんに関係ないでしょ?そんなの」 それが今にも泣きだしそうで。 私は、なにも言えなくなった。